Claude Codeの設定を極める:ハッカソン優勝者の設定集を解説
Anthropic x Forum Venturesハッカソン優勝者が公開した設定集「everything-claude-code」を解説。agents, skills, hooks, rulesの構成と活用法を紹介。
Claude CodeはAnthropicが提供するCLIツールで、AIとの対話を通じてソフトウェア開発を支援する。本記事では、10ヶ月以上のClaude Code実践から生まれた設定コレクション「everything-claude-code」を解説する。
everything-claude-codeとは
everything-claude-codeは、Affaan Mustafaによって公開された設定コレクションである。2025年9月のAnthropic x Forum Venturesハッカソン(NYC)で zenith.chat を構築して優勝した実績を持つ。
Xでの「The Shorthand Guide to Everything Claude Code」スレッドは90万回再生、1万人以上がブックマークされており、Claude Code活用のベストプラクティスとして注目を集めている。
含まれるコンポーネント
everything-claude-codeは以下の6つのコンポーネントで構成される。
1. Agents(サブエージェント)
限定されたスコープで委任タスクを処理するエージェント定義。
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name: code-reviewer
description: Reviews code for quality, security, and maintainability
tools: Read, Grep, Glob, Bash
model: opus
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You are a senior code reviewer...
活用例:
- コードレビュー専門のエージェント
- SEO監査エージェント
- テスト実行エージェント
2. Skills
コマンドやエージェントが呼び出すワークフロー定義。TDD(テスト駆動開発)ワークフローなどの複雑な手順を定義できる。
# TDD Workflow
1. Define interfaces first
2. Write failing tests (RED)
3. Implement minimal code (GREEN)
4. Refactor (IMPROVE)
5. Verify 80%+ coverage
3. Hooks
ツールイベントで発火する処理。Git操作やnpmコマンド実行時の自動処理を定義できる。
4. Commands
スラッシュコマンド(/command)として呼び出し可能なカスタムコマンド。
5. Rules
コーディング規約やパフォーマンスルールを定義。パス条件で適用対象を制限できる。
6. MCP Configs
Model Context Protocol設定。外部サービス(Playwright、Replicate等)との連携を定義。
インストール方法
方法1: プラグインとしてインストール(推奨)
# マーケットプレイスに追加
/plugin marketplace add affaan-m/everything-claude-code
# プラグインをインストール
/plugin install everything-claude-code@everything-claude-code
方法2: 手動コピー
hooks/hooks.json→~/.claude/settings.jsonにコピーmcp-configs/mcp-servers.jsonから必要なMCPサーバーを~/.claude.jsonにコピーYOUR_*_HEREプレースホルダーを実際のAPIキーに置換
コンテキストウィンドウの管理
everything-claude-codeの重要な注意点として、コンテキストウィンドウの管理がある。
Critical: 全MCPを一度に有効化しないこと。200kのコンテキストウィンドウが70kまで縮小する可能性がある。
プロジェクト設定で disabledMcpServers を使用し、未使用のMCPを無効化することを推奨している。
付属ガイド
everything-claude-codeには2つのガイドが付属している。
Shorthand Guide(基礎)
- 各設定タイプの役割
- セットアップ構造
- コンテキストウィンドウ管理
- 設計思想
Longform Guide(上級)
- トークン最適化
- セッション間メモリ永続化
- 検証ループ&評価
- 並列化戦略
- サブエージェントオーケストレーション
- 継続学習
編集部の分析
L-Yardでの実装例
L-Yardプロジェクトでは、everything-claude-codeを参考に以下の設定を導入した。
| コンポーネント | 実装内容 |
|---|---|
| agents/ | content-auditor, article-researcher, image-generator, inventory-updater |
| hooks/ | post-write, pre-commit, post-deploy |
| mcp-configs/ | replicate.json, playwright.json, tavily.json, serena.json |
| rules/ | ai-article-quality.md(AI記事品質ガイドライン) |
everything-claude-codeとの比較
| 項目 | everything-claude-code | L-Yard実装 |
|---|---|---|
| エージェント数 | 複数(汎用) | 4個(L-Yard特化) |
| MCP設定 | 一般的な構成 | プリセット・テンプレート付き |
| ルール | コーディング規約中心 | コンテンツ品質中心 |
| フック | Git/npm連携 | リマインダー形式 |
独自の工夫
- MCP設定のプリセット化: Replicateの画像生成設定にサムネイル用、正方形用などのプリセットを定義
- プロンプトテンプレート: サイト別の画像生成プロンプトをmcp-configs/replicate.jsonに記録
- コンテンツ特化ルール: AI記事用の品質ガイドライン(コード例必須、バージョン明記等)
検討のポイント
向いているケース
- Claude Codeを日常的に使用している
- プロジェクト固有のワークフローがある
- チームでClaude Code設定を共有したい
- 繰り返しタスクの自動化を進めたい
向かないケース
- Claude Codeを始めたばかり
- 単純なタスクにのみ使用
- カスタマイズより標準機能で十分
導入前の確認事項
- 使用するMCPの選定(コンテキスト消費に注意)
- プロジェクトに必要なエージェントの特定
- 既存のワークフローとの統合計画